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水虫治療薬ニゾラールの成分と作用

2019年07月08日
脚にクリームを塗っている女性

ニゾラールはヤンセンファーマ社が製造・販売する外用抗真菌剤であり、日本では1993年12月に承認販売されました。
その後ジェネリック医薬品(後発薬)が生産されており、ケトコナゾールの方が一般的な名称かもしれません。

ニゾラールの主成分はケトコナゾールでありイミダゾール系抗真菌薬と呼ばれます。
分子内に2個の窒素原子をもつ五員環のことをイミダゾール系といい、脂溶性で水に溶けにくい性質をもちます。
これが水虫の原因菌である白癬菌の細胞膜のエルゴステロールの合成を阻害し、細胞分裂で増殖できなくする抗真菌作用を示します。
真菌の細胞膜にあるエルゴステロールは人間の細胞の中には存在しないため、人間に作用することはなく安全に使用することができます。

ニゾラールを使用する水虫とは白癬菌が皮膚に感染して、皮膚が破けたり水疱ができたり皮膚が硬くなる症状をもたらします。
主な病名は「白癬、足白癬、体部白癬、股部白癬」です。
非常に感染力が強い病気であり、銭湯など不特定多数の人が使ったバスマットに直接足をつけたりするなどして感染します。

ニゾラールにはクリームタイプとローションタイプがありますが、配合成分は同じですが使用感が異なります。
ニゾラールクリームは通販でお得に購入することができるので、まずは通販サイトで効果や値段を確認してみましょう。
クリームタイプは使用後にベトベト感が残りますが、ローションタイプは浸透力が高いため使用感はサラッとしています。
ただし浸透力が高い分刺激が強くなるので、傷口があったり皮膚が弱い部分には使用を控えた方がよいでしょう。
このような部分にはクリームタイプが適します。

ニゾラールを使用することでの副作用は認められませんが、塗り薬の使用ということで、皮膚への刺激により人によっては何らかの副作用が発生することはあります。
具体的には接触性皮膚炎やかゆみ、発赤、刺激感などです。
皮膚に感染した白癬菌は、しっかりと根を張っているため、表面上の皮膚の剥がれや水疱などがなくなったからといって使用を止めてしまうと、またその根から白癬菌が増殖してしまうことになります。
医師の話や使用方法をよく読んで使用することが肝心です。

ニゾラールで治療できる水虫以外の疾病は?

ニゾラールを使用して治療できる疾病は、白癬、足白癬などのいわゆる水虫だけではありません。
脂漏性皮膚炎または脂漏性湿疹と呼ばれる疾病に対しても使用することができます。
この病気はフケが多く出たり、頭部や顔の皮膚に赤い湿疹があらわれたり、皮がポロポロ剥がれたりする症状です。
原因はカビによるもので、頭や顔など皮脂がよく分泌される部位で増殖し感染します。
カビも真菌の一種であるため、ニゾラールを使用することで殺菌することがてきます。
通常は一日一回の塗布でよいのですが、脂漏性皮膚炎の場合は一日二回の塗布で効果があります。

膣カンジダは女性の5人に1人が発症していると言われるほど女性にとっては身近な病気です。
主な症状はおりものが白かったり酒粕やカッテージチーズのような状態で出てくることがあったり、膣のヒリヒリ感やかゆみ、外陰部の発疹があります。
その原因はカンジダ菌によるもので、この菌は常在菌として皮膚や口の中、消化管など人の体のどこにでも存在しています。
疲れやストレスにより免疫系の乱れやホルモンバランスの崩れ(妊娠時も含む)、おりものシートを常時着けていたことでのムレなどにより発症することがわかっています。

カンジダ菌もカビの一種であるためニゾラールの殺菌効果があります。
しかし、膣や外陰部での使用は禁止されているため、指間糜爛症、間擦疹など指と指の間など皮膚同士が擦れる部分にできる皮膚カンジダに対して使用ができます。

他には癜風(でんぷう)の治療にも使われます。
この疾病は背中や腹部、ときに顔などに鱗屑を伴う斑ができる症状で、日焼けで皮膚が剥がれ落ちたような状態に見えます。
これも体の常在菌である癜風菌が原因で引き起こされます。